そう考えながら働いている病棟看護師は多いです。私も同じように考え、5年半勤めていた急性期病院を退職しました。訪問看護師に転職し、楽しく働けるようになった経験があります。この記事では、病棟看護師を辞めて良かった理由、後悔しないためのポイントを体験談を踏まえお伝えします。
この記事を読めば、病棟看護師を辞めても後悔しない方法を知ることが可能です。
この記事は、病棟看護師から訪問看護師に転職した子持ち看護師が書いています。
病棟看護師を辞めてよかった3つの理由
病棟看護師は、高度な知識や技術を求められながら、多忙な労働環境で働いており、心身ともに常に大きなストレスがかかります。「このまま看護師を一生続けられるのだろうか」と不安や迷いを感じている人は多いです。
私自身も同じ考えでしたが、辞めると決断したことで、自分に合った働き方を見つけられ、毎日を楽しく過ごせるようになりました。ここでは、私が病棟看護師を辞めてよかった理由を3つお伝えします。
夜勤がなくなり身体が楽になった
夜勤がないと、身体がとても楽になります。月に4〜6回夜勤をしていた頃は、勤務日や休日を問わず、常に身体が重たく感じていました。それが当たり前の状態だったので、夜勤のせいで慢性的に疲れが溜まっているとは気づきませんでした。夜勤がなくなることで身体が楽になる理由として、以下が挙げられます。
規則正しい生活を送れるから
夜勤を行うことでサーカディアンリズムが乱れるため、夜眠れない、夜勤明けに眠れないなど、睡眠の質の低下や睡眠不足に繋がります。夜勤がなくなることで、毎日だいたい同じ時間に起きて同じ時間に眠るという、規則正しい生活を送れるようになりました。
夜にしっかり眠ることで睡眠の質の向上するから
夜にしっかり眠れることで、睡眠の質が向上し、疲労をその日のうちにしっかりと回復できるようになりました。
メンタルヘルスが改善したから
夜勤から開放されると、夜に寝て日中に活動するという人間にとって当たり前の生活を送れます。気持ちが落ち込むことがなく、精神的な安定を得られました。
人間関係のストレスからの解放
病棟看護師を辞めると、職場の人間関係のストレスから開放されて、気持ちがとても楽になりました。厚生労働省の報告によると、看護師の女性割合は92%と報告されています。多数の女性職員が集まる閉鎖的空間では、女性特有の複雑な人間関係が、仕事に影響を及ぼしやすいです。
私が体験した人間関係のストレスは、以下のとおりです。
上司の機嫌を伺いながら働く環境はストレスが大きく、自分のパフォーマンスも下がってしまっていたので辞めてよかったと感じます。
新たなキャリアプランをゆっくり考えられる
仕事を辞めると時間にゆとりができるので、自分とゆっくり向き合う時間がとれます。私が病棟で働いているときは、患者さんの命を守ることや山積みの業務をこなすことに毎日精一杯でした。自分のキャリアプランをゆっくり考えたことはありません。仕事を辞めた後、さまざまなweb記事を読んだり、転職サイトの求人を眺めたりしました。
病院や施設、クリニック以外にも、多種多様な職場で看護師が求められていることを初めて知りました。看護師が求められている職種だと知れたのは、病棟看護師を辞め、時間のゆとりが生まれたおかげです。病棟看護師だけが看護師の仕事のすべてではないと、今後のキャリアプランについてゆっくり考えられました。
自分の技術や知識が他の場所で通じるのか?と心配になると思いますが、大丈夫です。転職サイトのキャリアアドバイザーと話すことで、自分の強みに気づき、新たなキャリアプランを考えられます。
レバウェル看護では、キャリアアドバイザーが無料でキャリア相談に乗ってくれます!
病棟看護師を辞めたいと思った理由
多くの病棟看護師が、日々山積みの業務や責任に疲弊しています。もう少し楽に働きたいと考えたことが、一度はあるはずです。結婚や出産を機にライフステージが変化し、家族や子どもと過ごす時間を増やしたいから辞めたいと考える人も多いです。
私自身も日々の業務に疲弊し、結婚を機に病棟看護師を辞めて、家族との時間を増やすため訪問看護師に転職しました。ここでは、病棟看護師を辞めるきっかけとなった体験談を2つまとめます。
業務の多さが給与に見合ってない
病棟看護師として働いていた頃は、任される業務量と給与が見合っていないと常々感じていました。患者さんの情報収集のための前残業や、1〜2時間の残業は当たり前であり、当時は残業代が出ないことも多かったです。
経験を積むごとに係や委員会の仕事、看護研究、実習指導なども任されるようになり、仕事が年々増えていきました。新人時代は、他業種の同級生と比較して給料が高かったものの、年齢を重ねるごとにどんどん追いつかれました。30歳を迎える頃には、年収が追い越される場合がほとんどです。
業務量と責任が給与に見合ってないと感じることが増え、病棟看護師を辞めたいと考えるようになりました。
本当にこのままでいいのか?キャリアプランの迷い
病棟看護師として働いていると、年齢を重ねるごとに日々の業務に対する責任や心身の負担が大きくなっている実感がありました。自分の命を削って人の命を支えている感覚が強くなり、本当に看護師を一生続けられるのか?と自問自答する毎日でした。
私自身は病棟看護師から訪問看護師に転職しました。今では患者さん一人ひとりとしっかり向き合う時間があります。看護っていい仕事だな、看護の仕事好きだなと思いながら働けています。
病棟看護師を辞めた後のリアル
病棟看護師を辞めた後は、時間と気持ちに余裕ができ、子どもと過ごす時間を楽しめるようになりました。収入の不安もありましたが、派遣バイトで解消できるため問題ありません。ここでは、私の看護師を辞めた後のリアルについてまとめます。
子どもとの時間を謳歌している
仕事を辞めたことで時間にゆとりが生まれ、子どもと過ごす時間が増えました。病棟看護師を続けていたら、日々の業務に疲れて余裕がなくなり、今ほど子どもとの時間を謳歌できていませんでした。今は、次の休日は子どもをどこに連れて行こうか、何をして遊ぼうかと毎日ワクワクしながら楽しく過ごしています。
看護師の派遣バイトをした
病棟看護師を辞めたあと、収入が減ることに不安を感じている人は多いです。しかし、派遣バイトを行うことで、不安を解消できます。看護師の派遣バイトは、看護師が派遣会社を通じて、短期間のみ医療機関や施設で働く形態です。派遣会社と契約を結び、単発バイトや短期派遣、長期派遣など自分の希望する働き方ができます。
次も看護師として転職したいけど、どんな仕事を選べば良いのか悩んでいるという人にとっても派遣バイトはおすすめです。派遣バイトをすることでさまざまな施設や医療機関を経験でき、自分に向いている職場を見つけられる可能性があります。【レバウェル看護 派遣】では、業界最大級の「非公開求人」と呼ばれる好条件求人を取り扱っています。
病棟看護師を辞めてお小遣いや生活費を稼ぎたい人、どんな職場が自分にあっているのかを働きながら探したい人にオススメです。
病棟看護師を辞めて後悔した3つのこと
病棟看護師を辞めた後、収入が大幅に下がり後悔する人は多いです。さらにキャリアが白紙になってしまうリスクもあります。ここでは、病棟看護師を実際に辞めた私が後悔しているポイントと対策をまとめます。後悔のないキャリア選択をすることが可能です。
収入が減ってしまった
病棟看護師を辞めて最も後悔するポイントは、収入が減ってしまうことです。仕事を辞めると、収入がゼロになります。雇用保険に加入していた場合、失業手当は、一般に退職前の給与の約50〜80%の範囲で支給されます。自己都合退職の場合、支給日数は被保険者期間に応じて3〜5ヶ月間です。
自分が仕事を辞めた時に失業手当がいくらもらえるのかは、ネット上で調べるとシミュレーションができるのでぜひ利用してみてください。病棟看護師から他の施設やクリニックに転職をすると、収入が低くなる可能性が高いです。私自身も病棟看護師から訪問看護師に転職した時は、年収換算で約70〜100万円下がりました。
収入が減ることは、しっかりと考えるべきデメリットです。
給料が低く感じる
転職サイトに登録すると、たくさんの求人票を見られるようになります。「病棟以外」「夜勤なし」「土日祝休み」などのキーワードで検索すると、大抵の求人広告は貰っている給料より低い額を提示します。
元々働いていた病院と同じだけの給与を貰おうとすると、病棟看護師に戻るしかない現実にショックを感じたことを覚えています。自分の求める生活と望んでいる働き方を天秤にかけて、バランスの良い転職先を探す必要があります。
転職サイトを利用すると、キャリアアドバイザーが自分の希望に合わせた求人を探し、再就職先に給与交渉までしてくれます。
自分ひとりの力で転職をした場合、給与交渉まですることはなかなか難しいと思うので、転職サイトの利用がおすすめです。
キャリアが白紙になった
看護学生のころ、大きい病院で働いて経験を積んだほうがいいと言われ、病棟看護師になった人も多いのではないでしょうか?実際、病棟で学んだ知識や技術は、他の看護現場でも重宝されることが多いです。しかし、一度看護の仕事から離れて全く違う職種に転職すると、看護師で培った経験や知識は全く生かせません。
キャリアは白紙となってしまいます。給与も大幅に下がり、時には、自分より年下の人に指示や指導を受ける場合もあります。私が退職したときは、次に何をしたいかはっきりと決めていなかったため、キャリアについて悩み、後悔しました。
看護師として培ったスキルを生かした転職をしたいのか、全く違う業種にチャレンジしたいのか、しっかりと考えましょう。今後のキャリアに行き詰まってしまう可能性が高いです。
病棟看護師を辞めて後悔しないための3つのポイント
病棟看護師は、心身ともに大きなストレスのかかる仕事のため、辞めたいと思う瞬間は誰にでもあります。しかし、辞める決断をする前に後悔しないためのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、看護師を辞めて後悔しないためのポイントを3つまとめます。
その時の感情に任せて辞めない
一時的な感情で辞めると、辞めずに自分で対策できることがあったのではないかと、冷静になったときに後悔する可能性があります。配属された科の業務内容や人間関係が合わないのなら、部署異動をすることで解決するかもしれません。
夜勤がしんどいなら、上司と相談して夜勤の回数を減らしてもらうよう交渉するのも1つの手です。一度冷静になり、現状の問題と辞めたい理由をしっかりと整理して、今後の行動を考えましょう。
円滑に辞めるコツについて詳しく書いた記事です。ご覧ください。
辞めた後に何をするか考えておく
仕事を辞めたい、辞めるにはどうしたらいいんだろうとばかり考えて、辞めた後のことを考えていない人は多いです。しかし、辞めた後に何をしたいかが不明確だと、どんどん不安や後悔が大きくなります。後悔しないために、辞める前にしっかりと自分の人生と向き合うことをおすすめします。
自分の価値観を明確にするポイントは、以下のとおりです。
自分の価値観をはっきりさせておくと、辞めた後にどんな行動を起こすべきなのかがみえてきます。転職先を探すときにも、自分の価値観や何をしたいかがはっきりしていると、具体的な計画を立て行動を起こせます。スムーズに次のステップに進むことが可能です。
看護師転職サイトに登録しておく
看護師を辞めた後、もう絶対に看護師はやらないという人以外は、転職サイトを利用するべきです。理由は3点あります。
事前の情報収集ができる
看護師は非公開求人が多いため、転職サイトに登録することで数多くの求人情報を見られるようになります。自分の希望する労働条件や興味のある分野の求人が出ていないかを、リアルタイムで確認できます。
キャリアアドバイザーのサポートを受けられる
転職サイトを利用すると、キャリアアドバイザーに個別の相談やアドバイスを貰えます。働きながらの転職活動は、時間をとれません。少ない時間でも、効率的に転職活動ができます。
転職活動がスムーズに進む
転職したことがない人にとって、転職はハードルが高いものです。転職活動の進め方はもちろん、履歴書や職務経歴書の書き方についてもアドバイスが貰えるので、安心して活動を進められます。私の場合は面接にも同席してもらえたので、とても心強かったです。
手厚いサポートを無料で受けられるので、利用しない手はありません。後悔のない転職をするために、登録しておきましょう。
転職サイトは【レバウェル看護 】がおすすめです!
まとめ
病棟看護師を辞めた私が、辞めてよかったこと、後悔したことを体験談をふまえてまとめました。病棟看護師を後悔なく辞めるためには、一時の感情に左右されず、自分自身の価値観や労働条件の希望をしっかりと考えることが大切です。
看護師転職サイトを利用すれば、効率よく情報収集でき親身なサポートが得られるので、自分のキャリアをしっかり考えられます。しっかりと準備したうえで、病棟看護師を辞めましょう。後悔なく次のステップへ進めます。
より良い看護人生を歩むために、後悔のない選択をしましょう!